有能な独裁者は巧みに「敵」を選ぶ
「我々は嵐だ」
昨年9月に暗殺されたMAGA(米国を再び偉大に)派のテレビ司会者チャーリー・カークの葬儀で、ミラーはこう言った。
「我々の敵は我々の強さ、我々の決意、我々の決心、我々の決意を理解できない。お前たちは無だ。お前たちは邪悪さだ」
これは確かに、ミラーからの恐ろしい脅しだった。だが、全くもって賢明ではなかった。
有能な独裁者であれば、「内なる敵」から守ってもらおうとする国民の願望をかき立てているだろう。米国民は逆に、保護者を名乗る人々をますます恐れるようになっている。
同じことが国際舞台にも当てはまる。
マーク・カーニーのことを恐れる米国民を一人でも見つけるのは難しい。カナダ首相はトランプの外交政策にとって、国内政策にとってのグッドとプレッティに等しい存在だ。
有能な独裁者は巧みに敵を選ぶ。トランプのアキレス腱は、経験を重ねるとともに、これが下手になっていくことだ。
(文中敬称略)