「米国は長らく安全の灯台となってきたが、それは変わりつつある」
トランプ氏がこき下ろしたのは「西側経済を成長させる唯一の方法は政府支出を増やし続けること」というワシントンや欧州の常識。「汚い仕事や重工業は他の場所に移すべきであり、手頃な価格のエネルギーは環境に優しい新しい詐欺に置き換えられるべきだ」という考え方だ。
トランプ氏は官僚主義と貿易協定をぶち壊し、米国の化石燃料を解き放つ。米国が成長すれば、世界もそれに続く。成功を望むなら再びアメリカンドリームという名の馬車に飛び乗る必要がある。強い米国こそが世界への最大のギフトだという傲慢な独善をふりまいた。
もはや自由と民主主義、グローバリゼーションを敵視し、ウクライナを侵略したウラジーミル・プーチン露大統領と区別するのは難しい。米紙ウォールストリート・ジャーナル(1月20日付)は「米国は長らく安全の灯台となってきたが、それは変わりつつある」と嘆く。
「世界中の投資家にとって米国は長年、不確実性が支配する時の安全の灯台だった。基軸通貨のドル、厚みと流動性を備えた金融市場が資本の主要な流入先となってきた。しかしグリーンランドを巡る緊張の高まりは世界経済秩序の転換を加速させている」