ドチョンクは韓国の若者の一大トレンドとなっている(BB. PARKによるPixabayからの画像)

ドバイでは売っていないドバイのクッキー

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 2025年から、韓国で「ドチョンク」と呼ばれる聞き慣れないスイーツが、社会現象といえるほどの人気を集めている。

 正式名称は「ドバイもちもちクッキー」。中東スイーツの要素を取り入れた新感覚デザートだ。

 興味深いのは、その名前とは裏腹に、このお菓子がアラブ首長国連邦(UAE)最大の都市であるドバイでは売られていないことだ。

 純粋に韓国発のオリジナル商品なのである。

 首都圏の人気ベーカリーやカフェの前には早朝から行列ができ、1個5000ウォン(約500円)から1万ウォン(約1000円)という価格にもかかわらず、「お一人様一個まで」といった購入制限付きで瞬く間に完売する光景が日常化している。

 ネット上には、ドチョンクを扱う店舗の場所や在庫状況、更新時刻まで確認できる「ドチョンクマップ」なるサイトまで登場した。もはや流行の概念を超えた熱狂ぶりだ。

 ドチョンクとは何物なのか。

 バターで炒めた中東風の細い麺状生地「カダイフ」とピスタチオクリームをマシュマロ生地に練り込み、丸めてカカオパウダーをまぶしたデザートである。

 名前には「クッキー」と付くが、食感は日本の求肥(ぎゅうひ)や韓国の餅に近い。

 外側は軽くサクッとしながら、中はしっとり、もちもち。韓国で好まれる「外はサクサク、中はもっちり」という黄金パターンを見事に押さえている。