高すぎる半導体依存度
「半導体依存度が高すぎる」という懸念だ。
韓国銀行(中央銀行)の李昌鏞(イ・チャンヨン)総裁は1月2日の仕事始めに、「2026年の韓国のGDP成長率は(2025年の1%から)潜在成長率である1.8%に近づくが、半導体が主導するIT部門を除くと1.4%程度にとどまる」と説明した。
半導体業界が好調で成長率は上昇するものの、半導体部門とそれ以外の部門との景況感が異なり「体感景気の乖離が大きくなる」との懸念を表明したのだ。
「格差」は韓国経済が抱える大きな課題だ。絶好調のコスピも一皮めくれば「格差」は鮮明だ。
「朝鮮日報」は1月17日付で「コスピは世界最高の上昇率だが、下がった銘柄も多い」という記事を載せた。
上場企業全体を見ると、年初から1月16日までコスピは大きく値を上げた一方、株価が上昇した企業が427社だったのに対して下落した企業が493社だったという。株価が下がった企業の方が多いのだ。
大企業の役員に転じている経済官僚出身者はこう話す。
「半導体は良いが、かつての成長分野だった石油化学と鉄鋼はいまや中国勢の輸出攻勢で抜本的な対策が待ったなしだ。消費関連産業も振るわない」
「一時は、財閥をしのぐ勢いだった、ネイバー、カカオも最近はぱっとしない」
この役員はこう話した上で、2つのことが心配だと指摘する。
「半導体とそれ以外業種の格差が大きすぎる。もっと言えば、半導体を除くと成長分野がきわめて限られている。次の成長分野が相変わらず育っていないのだ」
「もっと深刻なのは、米国が急に米国以外で生産する半導体に高関税をかけたり、関税や半導体分野で米中間の予想もしなかった合意が行われたりして、韓国の半導体産業界に大きな打撃となるリスクがないとは言えないことだ」
「1つの産業への依存度が高いとそれだけリスクが大きい」