会社の「ワルさ」を個人のデスクワークまで因数分解する

 赤い糸の話と一緒に出てきたのが、フレームワーク『強烈な反省論』である。

 強烈という言葉は、上司が怒声を上げて、社員個人に反省を強いるような意味ではない。クールでいい。何よりも「論」の字が付いている。

 まず、全体の悪さがなぜ生まれているかの原因を論理的に、できるだけ「個別の要素に分解」していく。その分解した要素一つひとつが、一本一本の赤い糸として、どこの部署で行っている仕事に関係しているかを辿っていく。文字通り、「ひも付け」をしていく。

 そして部署まで辿り着いたら、個人名は出さないにしても、どこの課か係で行っている仕事かまで赤い糸を延ばしていく。

 そこまでいくと、部署内で行っている仕事と事業全体のワルさの関係が、おぼろげながら見えてくる。その関連性を皆で議論することも可能になってくる。

 もし問題の発生頻度などのデータが取れて、赤い糸にデータが伴うようになったらすごい。でも、データまで取らなくても、その部署と個人が会社のワルさに関係していることが認識されるだけでも、改善の糸口が見つかったということで、前進になる。

「強烈な反省論」が示され、部署内部のほとんどの個人が多少の差はあれ(赤い糸にも、細い糸もあれば太い糸もある)、それぞれが「自分もまずかった」と思うことが起きたら、その痛みは部署全体の反省論として共有された形が出現する。