来年の統一地方選は総統選の「前哨戦」
安田:来年は台湾で統一地方選挙がありますね。
劉:地方選挙には中間選挙のような意味合いもあるため、次の総統選を占う重要な前哨戦になり得ます。特にポイントとなるのは、国民党と第2野党の台湾民衆党が協力し、候補を一本化できるかどうかです。
国民党は単独では民進党に勝てませんが、台湾民衆党の支持層と合わせれば民進党を上回る可能性があります。そのため両党が連携できるかが総統選の勝敗を大きく左右します。ただし、地方選で国民党の中央が勝手に民衆党に首長ポストを譲れば、国民党の地方派閥が反発し、分裂しかねません。
もし地方選挙で両党の協力がうまくいかなければ、総統選にも悪影響が出ます。逆に地方で大きく負ければ、「なりふり構っていられない」と一気に連携が進む可能性もあります。つまり統一地方選挙は、複数のシナリオがあり、どちらに転んでも総統選の情勢を大きく左右する非常に重要な選挙だと言えます。
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