JBpressのYouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor」では、Money&You代表取締役でマネーコンサルタントの頼藤太希さんが講師となり、ボーカリストでMCとして活躍する日南結里さんと一緒に、お金にまつわる人生の修羅場を乗り越える知恵とスキルを学んでいきます。
シーズン3「続・資産運用編」の第4回は、安全資産の代表とされる「国債」がテーマです。世界で最も安全な金融資産と言われる「米国債」や「日本国債」の知られざる魅力、そしてインフレ時代にどのように活用すべきかを、初心者にもわかりやすく解説します。
※JBpress公式YouTube番組「頼藤・日南のMoney Survivor|続・資産運用編」では、図表を交えながらより詳しく解説しています。ぜひYouTubeもあわせてご覧ください。
つぶれない「国」にお金を貸す安全資産
日南結里:ニュースでも「米国債」や「日本国債」と耳にしますが、そもそも「国債」とはどのような商品なのでしょうか。
頼藤太希:国債は、国が発行する「借用証書」と考えてください。私たちが国にお金を貸し、国は利息をつけて返してくれるという仕組みです。信用力は「国の信用」に依存しますから、日本や米国のような先進国の国債は、一般的に信用度が非常に高いとされています。
企業が発行する債券は「社債」と呼ばれますが、国債は社債よりもリスクが低く、「安全資産の代表」と位置づけられています。
日本国債の利回りが上昇している(写真:つのだよしお/アフロ)
日南:安全資産と言われるのは、お金を貸す相手が「国」だからですね。
頼藤:企業よりも国のほうがつぶれにくいです。国がつぶれてしまうような危機に陥れば、その国の企業の株や社債などの資産に投資している場合ではありません。そういう意味で、国債は安全性が最も高い資産の一つとされ、金融の世界では「無リスク資産」の代表として扱われます。
今回は、その国債のなかでも「米国債」と「日本国債」に焦点を当てて、国債投資の基本を整理していきましょう。