論争界隈の半グレが裏切り者を拉致監禁・人身売買未遂も

 自分は参加していないのに、友人が論争界隈なる場所で口喧嘩をした結果、見知らぬ人物からいきなりSNS上でいちゃもんをつけられるわけですから、たまったもんじゃありませんよね。

 一般的に知られる個人情報の特定は、何かしら違法行為をしている様子を自分でネット上にアップロードすることで炎上になり、ネット民が群がって特定されるといったケースですが、論争界隈のケースでは炎上は起きません。

 論争界隈はクローズドなネット空間で完結しているのと、個人情報を晒されるほうも口喧嘩でめちゃくちゃなことを相手に言っていたり、誰かの個人情報を晒していたりすることも多く、いざ自分の個人情報が晒されたときに親へ相談しにくい構造になっています。こうなる前にどうにかしないといけないのですが、子どもが見えないところでやっていることは把握しづらく、なかなか難しい問題だなと感じています。

 子どもが知らぬうちに論争界隈で口喧嘩をしていて、ヒートアップのすえ我が家を特定されてしまい、気づけば個人情報をネット上に晒されていることを考えると、お子さんを持つ親御さんはこういったリスクのある場所がアプリの中に存在していることを認識しておく必要があるのではないでしょうか。

 今年の夏ごろには、論争界隈のグループに潜り込んでいた半グレグループが、裏切り者を拉致監禁したのち、人身売買未遂で逮捕されるといった事件が起きており、場合によっては個人情報を晒されるだけではなく、凶悪犯罪に巻き込まれる可能性もあるのが怖いところです。

※記事では「口喧嘩サークル」という名称になっていますが、これは論争界隈の中にあったグループのことを指しています。

 論争界隈と半グレに密接な関係があるのかというと必ずしもそうではありませんが、口喧嘩を好む子どもや若者たちが集まっているうえ、その一部は個人情報を特定するような界隈であることから、こういった危ない人物たちも参加していることを考えなければなりません。