従来の人と人とを結びつける機能が弱体化していないか
Xもフェイスブックも、人工知能が選択した発言を優先して表示するばかりで、各人が自分の考えで友達として選んだ人、面白い考え方をする人だと思って選んだ人の発言を表示しなくなってしまった。人とのつながりを重視したSNSから、人工知能が選んだ発言で人々を分断する仕組みとして機能し始めている。
Xとフェイスブックでほぼ同時期に起きたこの「異変」は偶然なのだろうか? たまたま、人工知能という面白い機能が最近登場してきたから、どちらの運営側もそれを利用して利用者にもっと楽しんでもらおう、としただけなのだろうか。その可能性もある。あるのだが、人と人とのつながりを分断する結果となっていることに、これらSNSの運営者はどれだけ気づいているだろうか。
そしてあいにく、利用者が運営者側にこの異変への不満をうまく伝えることができない仕組みになっている。特にXはひどい状態。インフルエンサーでさえ、発信力が全くと言ってよいほどない状態に置かれているのだから。
こうした「異変」が、人と人とのつながりを断ち切り、分断しようとするもくろみをもって進められているのだとしたら恐ろしい。そんな考えを「陰謀論だ」と笑って片付けられるようであってほしい。Xやフェイスブックの運営者たちは、自分たちの強みが「人と人とのつながり」であることを思いだし、それを起点としたサービスを今後も提供し続けてくれることを願う。
この記事を書いたのは、私が利用するSNSの中で最も発信力があるはずのXがまるで機能せず、世論を喚起することがどうも絶望的なため、ネット記事として発信することにした次第である。本来なら、14万人いる私のフォロワーに私の言葉が届けられるなら、Xだけで世論をかなり喚起できただろうが、どうやらフォロワーのほとんどに私の発言が表示されなくなっている。
私がとある発言で「この発言を『おすすめ』と『フォロー中』のどちらで発見したか?」Xのアンケートで回答を求めたところ、「フォロー中」で見たという人が93.2%、「おすすめ」で見た人はわずか6.8%だった。
この数字は、
・私をフォローしている。
・ホーム画面を「フォロー中」にしている。
の2条件を備えた人が私の発言に気づくことはできても、フォローしていなかったり、ホーム画面を「おすすめ」にしていたりすると、ほとんど気づくことができないことを表している恐れがある。インフルエンサーであろうと、Grok様に気に入られない発言は「おすすめ」から排除され、締め出されているということなのだろう。
この状態になっているインフルエンサーは非常に多いように思われる。この問題に気づく人が増えることを祈って、この記事をまとめることにした。
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