第6戦。またトロントに戻る。ドジャースはなんとしてでも勝たねばならない。

 山本が6回を熱投。スミスとベッツのタイムリーなどで3―1とリード。8回から佐々木朗希救援。しかし佐々木が頼りなく、9回裏、1塁に走者を置いて、バーガーに左中間を抜かれる。

 2者本塁を踏み、ありゃ同点だと思ったら、フェンスにボールが挟まり、エンタイトル2塁打となって命拾い。ここで佐々木はグラスノーに交代。

 ヒメネスの浅いレフトフライ。キケ・ヘルナンデスが突っ込んできてキャッチ。間髪を入れず2塁へ送球。ショートバウンドになった難しいゴロをロハスがキャッチし、ゲッツー試合終了。

第6戦、ダブルプレーを演じた2塁手ミゲル・ロハス(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

 まさに薄氷を踏む勝利だが、これで3―3のタイとなり最終7戦へ。

ハラハラドキドキの連続

 運命の第7戦、大谷先発。2回まで抑えるも、3回、4番ビシェットに痛恨の3ランを打たれ、唇を咬む。ドジャースは4回、5回に1点ずつ返す。

 しかし6回裏、リリーフのグラスノーが打たれ4―2。トロントに勢いがある。しかし8回表、マンシーがリリーフのイェサベージからホームランを打ち4―3の1点差。8回裏、スネルが抑える。

 9回表、ミゲル・ロハス、1死から起死回生の同点ホームランを放つ。ドジャースベンチ、大興奮。

 9回裏、山本、三たび登場。1死満塁の大ピンチに2塁ゴロをロハス、間一髪で本塁封殺。なおも2死満塁。クレメントが放ったレフトへの大飛球。走りこんできたアンディ・パヘス外野手が、キケと交錯しながらジャンプしてスーパーキャッチ。

第7戦、9回裏満塁のピンチにキケ(エンリケ・ヘルナンデス)と交錯しながら好捕したアンディ・パヘス(写真:Imagn/ロイター/アフロ)

 わたしは抜けたと思った。抜けていれば試合終了だったが、そのまま延長戦へ。

 もう中継を見るのに疲れて、9回が終わった時点で、外出した。わたしが見る見ないは、勝敗とまったく関係ない。こんな試合の勝敗は時の運だ。

 もちろんドジャースが勝ってくれればうれしいが、もうどっちが勝ってもいいや、と思い、外出した。