ここで3試合が行われるが、3連勝すれば、4―1となり、ホームでドジャースが優勝するという願ってもない結果になる。
だが、そうは問屋が卸さない。
第3戦。この試合がすさまじかった。
先発はタイラー・グラスノー。テオスカー・ヘルナンデスのホームランで先制。大谷は2本のホームランを含む4安打を打ち、鬼神のような活躍をみせた。
だが4回にカークに逆転3ランを打たれ、7回まで5―5のシーソーゲーム。
このあと両チームとも無得点のまま、延長18回の死闘がつづく。エドマンの2つの見事な守備が光る。18回裏、フリーマンの劇的なサヨナラホームランで決着。現地では深夜12時を過ぎていたのではないか。
第3戦、攻守を見せたドジャース2塁手トミー・エドマン(写真:Imagn/ロイター/アフロ)
丸々2試合分を闘い、シリーズは激闘の様相を呈し始める。ドジャース1勝リード。
2試合分戦った翌日の先発、さすがの大谷も
第4戦。いよいよ大谷翔平先発。しかしキケ・ヘルナンデスの犠打で先制するも、3回表、ゲレーロJr.に痛恨の逆転2ランを喫す。
第4戦、逆転2ランを放ったブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.(写真:AP/アフロ)
2試合分戦った翌日の先発などふつうありえないが、大谷ならやってくれるだろうとの期待もむなしく、3回で降板。後続のリリーフ陣が打ち込まれ、2―6で敗戦。
第5戦。先発はスネル。いきなり先頭打者と2番打者にホームランを喫し、出鼻をくじかれる。キケ・ヘルナンデスのホームランで、6回まで1―3と食い下がる。
しかしまたもやドジャース名物、へなちょこ中継ぎ陣のヘマで後半3点の失点。ブルージェイズのゴールデンルーキーのイェサベージに抑えられ、1―6で2連敗。アオカケスに逆に3勝2敗と王手をかけられる。