5.イランのシャヘドに酷似兵器の登場
また、観閲台から見えるように自爆型無人機が発射台に取り付けられている兵器が登場した。
形状から見ると、イラン製の「シャヘド136」にロシア製の「ランセット」のヘッドの部分を取り付けたような自爆型無人機である。
写真3 6機の自爆型無人機を搭載した車両

「ランセット」は、前方のヘッド部分にカメラが装着されていて、操縦手は遠く離れた基地にいて、そのカメラが映す映像を見ながら誘導できる。
そのため徘徊型兵器とも呼ばれている。
北朝鮮は、「シャヘド」無人機を徘徊型に改良して製造したと宣伝しているようだ。半島有事の際には、日米韓に対して、これらの自爆型ドローンを使うぞと言いたいのだろう。
だが、実際に使えるのか疑問がある。
北朝鮮はこれまで時代遅れの無人機しか製造できなかった。また、ロシアもシャヘドと自国製の無人機それぞれの利点を取り入れた改造はできていない。
このため、パレードに登場した無人機は現在のところ、飾り物に過ぎないだろうと思われる。