2019年6月、大阪で開催されたG20サミットに合わせて会談したトランプ大統領と習近平国家主席(写真:AP/アフロ)

「APECでの会談を楽しみにしている!」

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[ロンドン発]ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が9月19日電話会談した。このあとトランプ氏が自ら創設したSNS、トゥルース・ソーシャルに韓国・慶州で開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に合わせて習氏と会談すると投稿した。

 米連邦準備理事会(FRB)による9カ月ぶりの利下げで世界同時株高になる中、米中対立の楔(くさび)がなくなれば株高はさらに過熱する可能性がある。中国共産党系メディア、環球時報(9月20日付)も「米株式市場は大幅に上昇し、史上最高値を更新する可能性が高い」と報じた。

 トランプ氏が株高を歓迎しないわけがない。「今、習主席と非常に有益な電話会談を終えた。貿易、フェンタニル問題、ロシア・ウクライナ戦争の終結の必要性、TikTok取引の承認など多くの重要な議題について進展が見られた」と2時間近くに及んだ電話会談を報告した。

「習主席とはAPEC首脳会議(10月31日~11月1日)で会談し、私が来年初めに訪中、習主席も適切な時期に訪米することで合意した。今後も電話で連絡を取り合う予定だ。TikTok取引の承認に感謝するとともにAPECでの会談を楽しみにしている!」と「!」付きで投稿した。