チャーリー・カーク氏の死を悼んで涙ぐむ人(9月11日、ユタ・バレー大学で、写真:ロイター/アフロ)
トランプ再選担った若き盟友逝く
親トランプの政治団体「Turning Point USA」(ターニング・ポイントUSA)*1の共同創設者チャーリー・カーク氏(31)が、9月10日、
ここ数年、イデオロギーの垣根を越えて蔓延している、
政治的な不満が致命的な暴力として顕在化し、
今回は、ドナルド・トランプ大統領の再選の原動力になっていた「
トランプ氏はカーク氏を「真実と自由の殉教者だった」と嘆き、
カーク氏は9月10日、学生との質疑応答イベントに登壇し、トランスジェンダーの犯行とされる銃乱射事件(8月27日発生)について学生からの質問に答えている最中に狙撃された
参考:「米ミネソタ州の学校で銃乱射事件、犯人の宣言文巡り米国内真っ二つ」JBpress
(カーク氏は反LGBTQ=性的マイノリティ=の立場をとってきた。今回の事件で捜査当局は犯行に使われたとみられるライフルを発見、その内部からトランスジェンダーの権利擁護を訴える刻印のある弾薬を見つけている)
(Trump Says ‘Big Progress’ in Finding Charlie Kirk Shooting Suspect: Live Updates)
同氏には大学警察の警官6人と同氏専用の警備員が護衛に当たって
*1=ターニング・ポイントUSA(TPUSA)は、高校・大学キャンパスでの保守的な政治活動を支援する非営利団体。2012年に当時高校生だったチャーリー・カーク氏と草の根保守「ティーパーティ」のビル・モンゴメリー氏によって設立された。米国で急速に成長したキャンパス組織と評され、共和党系の寄付者や財団から資金援助を受けている。
容疑者は、会場から約130~180メートル離れたキャンパス内の建物(ローシー・センター)屋上付近から狙撃したとみられている。
地元警察によると、カーク氏の首部分に一発が的中していたという。熟練の射撃技術を示唆する見方も出ている。
カシュ・パテル米連邦捜査局(FBI)長官は当初、容疑者が拘束されたと発表したが、しばらくしてSNSのX(旧ツイッター)に以下のような文を投稿した。
「拘束中の人物は法執行機関による尋問の後、釈放された。
地元警察によると、狙撃直後2人が拘束されたが、
逃走中だった容疑者について、トランプ大統領は9月12日朝(米国時間)、FOXニュースの生放送インタビューで、カーク殺害事件の容疑者が逮捕されたと話した。
英ロイター通信は捜査当局の話として、容疑者の身柄を拘束したとしている。拘束されたのは、タイラー・ロビンソン容疑者(22)。
(President Trump Says Charlie Kirk Assassination Suspect in Custody: 'High Degree of Certainty')
(Charlie Kirk Assassination: FBI Says 'Subject in Custody' Now Released)