8月31日、上海協力機構(SCO)2025年首脳会議に出席するため中国を訪れたインドのモディ首相と握手する習近平主席(写真:Xinhua/ABACA/共同通信イメージズ)
モディ首相が7年ぶりに中国を訪問
[ロンドン発]上海協力機構(SCO)首脳会議が8月31日〜9月1日、中国の天津で開かれ、加盟国やオブザーバー国など20を超す国の首脳が集まった。インドのナレンドラ・モディ首相も7年ぶりに中国を訪問し、中国の習近平国家主席と会談した。
2020年インド北部の中印国境で激しい衝突が発生、インド側に死者20人、負傷者76人以上、中国側に死者4人、重傷者1人の被害が出た。それ以来、中印関係は冷え込んだが、ドナルド・トランプ米大統領の貿易戦争が中露の“反米欧枢軸”に巨象インドを押しやった格好だ。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ベトナムのファム・ミン・チン首相、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領らも出席した。
不動産不況が引き起こした経済失速、米国との対立激化で「戦狼外交」からの転換を余儀なくされた習氏はモディ氏に「中国とインドはライバルではなく協力パートナーであり、両国は互いにとって脅威ではなく発展の機会」と「互恵共存」を強調してみせた。