(写真:ロイター/アフロ)
米グーグルの持ち株会社である米アルファベットの2024年10~12月期決算は、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。
6四半期連続の2桁増収、7四半期連続の増収増益だった。しかし、売上高は市場予想を下回った。AI投資の拡大計画も好感されず、2025年2月4日の米株式市場の時間外取引で、アルファベット株は同日終値よりも一時、約9%下落した。
同四半期の売上高は前年同期比12%増の964億6900万ドル(約14兆7800億円)だった。だがこの増収率は2023年10~12月期以降で最も低い水準だった。
純利益は28%増の265億3600万ドル(約4兆700億円)。2023年7~9月期以降で最も低い増益率だった。1株利益は2.15ドル(前年同期は1.64ドル)で、市場予測をわずかに上回った。
主力インターネット広告11%増収
主力のインターネット広告事業の売上高は、前年同期比11%増の724億6100万ドル(約11兆1000億円)となり、7四半期連続の増収だった。増収率は前四半期の10%からわずかに上昇した。
インターネット広告売上高の内訳は、検索連動型広告が540億3400万ドル(約8兆2800億円)で、13%増加した。動画共有サービス「YouTube(ユーチューブ)」は、14%増の104億7300万ドル(約1兆6000億円)で、7四半期連続の増収。増収率は前四半期の12%を上回った。
グーグル広告ネットワークの売上高は、14%減の79億5400万ドル(約1兆2200億円)。これらを含めたグーグル・サービス全体の売上高は10%増の840億9400万ドル(約12兆8800億円)だった。