政府は無策、ただ訪日観光客を増やそうとするだけ

 訪日外国人は富士山にも殺到する。その結果、ゴミ捨て、軽装登山、登山道にテントを張る、などの狼藉を働く。

 そこで山梨県は今年度、富士登山道の通行料を、現行の2000円から5000円に引き上げる予定である。静岡県も協力金を廃止し、今夏から「入山管理料」として3000~5000円を徴収する方向で検討しているという。

 登山家の野口健は、富士山の入山料金の目的を「入山者を減らすため」と明確にした上で、「日本人1万円、外国人3万円」にすればいいと提案している。「それでも海外の山々と比較すれば安い。富士山を安売りする必要ない」

 おなじように、「入国者を減らすため」に、訪日客に入国税を課すことはできないか。それができないなら、せめて都市入場税徴収や、団体客数の制限、年間観光客数の制限などを検討してもらいたい。

 一匹狼のYouTuberやインフルエンサーが訪日し、やりたい放題をすることも後を絶たない。

 しかし日本政府は、観光立国を目指して訪日外国人観光客の数を、2030年までに6000万人にする予定だという。なんの対策もなく、無策のままである。

 中国が領空侵犯をしても、EEZ内にわけのわからんブイを設置しても、スパイ気球を日本上空に飛ばしても、日本政府はゴニョゴニョいうばかりで、なんの実効的措置もとることができない。舐められているのである。

 それとおなじだ。一匹狼のインフルエンサーたちは、日本で問題を起こしても、逮捕されることはないと、日本を舐めているのである。

 わたしは無作法なことをする中国人は、もう日本に来るなといいたい。

 ところが年末に、岩屋毅外相は王毅外相との会談で、中国人の団体客には観光ビザを15日から30日に滞在延長することを決めた。日本はどこまで甘ちゃんなのか。これからも傲慢無礼なことをする中国人は我が物顔で来日するのである。