(松嶋 真倫:マネックス証券 暗号資産アナリスト)
ビットコイン上昇はどこまで続くか
2024年の暗号資産市場は、4度目となるビットコインの半減期イヤーとして幕を開け、その期待通り相場全体が活気づいた。
1月には米国でビットコイン現物ETFが上場し、これを契機に機関投資家を含む幅広い投資家層から新たな資金が流入した。マウントゴックスやドイツ政府など大口保有機関に関連した売却リスクが懸念される局面もあったが、米国の利下げ転換が市場を下支えし、相場は持ち直した。
その後、11月の米大統領選挙では暗号資産推進派であるトランプ氏が勝利。「トランプ・トレード」とも呼ばれるリスク資産への資金流入が加速し、ビットコインは1BTCあたり1500万円を超えて史上最高値を更新した。
今回は、2025年の暗号資産市場で注目すべきテーマについて取り上げ、ビットコインの上昇が果たしてどこまで続くのかを考察する。