「大きな変革」で最も注目されている付属・系属の3校

 ここまでMARCH系の付属の話をしてきたが、付属校、系属校に注目が集まっている最大の要因は以下に取り上げる3校にある。

【日本学園】
 2026年に共学化して学校名が「明治大学付属世田谷」になる同校。日本学園(男子校)としての最後の入試であるが、各種模試の志望動向を見ると、3回の入試回すべてが150%もの増になっている。難度もさらに上がると思われる。

【宝仙学園順天堂大学系属理数インター】
 宝仙学園理数インターと順天堂大学は2023年5月に高大連携協定を結び、2024年3月にもう一段発展した形で2024年3月に系属校の関係となった。2025年入試はその最初の入試のため話題となっている。「医学進学コース」が設けられることでも注目されている。

【順天中学】
 2026年、学校法人順天学園と学校法人北里研究所が法人合併することになっている。つまり、順天中高が北里大学の付属校になるため、志望者増の可能性が高い。

 このようにここへきて中高と大学との関係が緊密になっている。もちろんこの背景には急激な少子化がある。中高、大学ともに生き残り策としてパイプを太くしていこうとしているわけである。