2.戦争時には、ミサイルが飛んでくる想定
北朝鮮の地下のミサイル基地は、米国の偵察衛星にすべてキャッチされているはずだ。
もし戦争になれば、そのミサイル基地を破壊するために、ミサイルが攻撃してくる可能性が高い。
ミサイル基地に配置が予定される部隊は、平時には麓の駐屯地に居住するが、戦争開始と同時に攻撃され、破壊される。
そこで、戦争になれば、ミサイル部隊兵は坑内の基地に入って戦闘態勢をとる。また、衣食住もその坑内で行うようになる。
戦争になる兆候があれば、北朝鮮はその直前にTELに搭載されるミサイルをトンネル内部の出入り口から出して、上空の衛星からは発見されない森林地帯に入って隠れて発射準備を行うだろう。
必要であれば、坑内に設置された発射坑からも発射する。
もしも、坑内から出る前に敵からミサイル攻撃されれば、出入口やミサイル発射坑は破壊され、ミサイルとミサイル部隊、ミサイル司令部は坑内に閉じ込められてしまう。
敵のミサイル攻撃を防ぐために、ロシア製の「S-400」あるいはこれと同等の北朝鮮開発の防空ミサイルを配備するだろうが、ミサイル基地すべてを守ることができるほどの量は保有していない。
図2 戦略ミサイル基地の概要とミサイル攻撃を受ける様子のイメージ