年齢が高いほど陰謀論にだまされやすい?

谷原氏:ある調査では、「インターネットについてどう思うか」について7割以上の人が「攻撃的な人が多い」という印象を持っていることがわかっています。私の学生にも「社会的・政治的なことをツイートしますか?」と聞くと、誰もが「しません」と答えます。ツイートして叩かれるのが怖いという、言論の萎縮が起きているのです。

 その結果、極端にリベラルな人か、極端に保守的な人がツイートしている状態で、望ましいネット世論とは言えません。ネット上でも建設的な議論ができるような場にしていかなければならないと思います。

 今の若年層は比較的よくネットリテラシーの教育がされていると思います。フェイクニュースやネット上の情報の偏りがあることも認識していると思います。一方で、そういった教育を受けていない50代60代の方がむしろ、フェイクニュースや陰謀論の捉え方を注意した方が良いのではないかと感じています。

 陰謀論を信じることと年齢には正の相関があるという調査もあり、むしろ中高年のネットリテラシーの方が重要かもしれません。

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