重い腰が上がらない人が取り入れるべき習慣とは

 ドーパミン・コントロールで「やりたがる脳」になれることはわかったが、どうにも重い腰が上がらない人も多いだろう。本書を読み進めているとドキッとする文章が目にとまった。

勉強でも仕事でも、はたまたプライベートでも、「結果を出せない人」には、ある特徴が共通しています。せっかくデスクの前に座っても(定位置についても)、あれこれ「やらない理由」を考えてしまい、「やるまでの時間」がムダに長いのです。

 多くの人が悩まされているであろうこの「すぐにやらない癖」だが、本書によると「ウォーキングや散歩」がオススメだという。

 これはアップル創業者のスティーブ・ジョブズや、偉大な作曲家であるベートーベンなども取り入れていた方法らしい。デスクの前に座ってもなかなかスイッチが入らないときに、ちょっと外を散歩するのは誰でもすぐに実践できるのではないだろうか。

スイッチが入らないときはウォーキングしてみよう(写真:takayuki/Shutterstock.com)

 ここで紹介した「やる気を出す方法」はほんの一部。本書では、著者が医師として体感した「命の貴重さ」や「時間の重み」から、限りある命だからこそ人生を実りあるものにして欲しいといった思いも記されている。

 常にやる気に満ち溢れて行動するのは難しいが、「やらない後悔」をしないためにも本書にあるヒントを活用したい。

すぐやる脳』(菅原道仁著、サンマーク出版)