「三気法」で「ゾーン状態」に入る

 本書では、本番で実力を発揮するための「ゾーン状態」に入る方法も紹介している。

 西田氏が提唱するのは、東洋医学を参考にして「蓄える」「練る」「締める」の3ステップで気を扱う「三気法」という方法だ。自然の中でのリフレッシュや感動的な体験などを通じて気を「蓄え」、その後、具体的な目標や理想の自分をイメージして気を「練り」、そして本番直前には円陣や音楽を聴くなどの手段で気を「締める」ことで、最高のパフォーマンスが可能になる。

 私たちの人生は、「挑戦」する機会の連続だ。それぞれ挑戦で成功を収めるためには、強靭でポジティブなメンタルは欠かすことができない。こうしたメソッドを学んでみるのもひとつの方法かもしれない。

大谷翔平の成信力 私が高校時代に伝えた、夢が必ず実現する「脳活用術」』(西田一見著、清談社Publico)