すべての始まりは、挨拶から

 高原氏が理想に掲げたのは「周りの人たちから愛される(応援される)チーム」。その実現に向けて、選手たちへの生活指導を徹底し、サッカー以前に礼節を身につけさせた。

 すべての始まりは、挨拶からだとして、立ち止まって心のこもった挨拶をするといった、小さいことを積み上げることこそが、ピッチ内での大きな成果につながるという。

 そしてそれは2022年に現実のものとなった。全国優勝を果たしたチームは、礼節はもちろん、褒められても課題を指摘されても、言われたことを自分の頭で整理して、素直に聞き入れる心を持っていたそうだ。

 全国制覇のような大きな目標も、足元の小さな一歩から始まる。高原氏が岡山学芸館で積み上げてきたステップは、一つひとつ意味のあったことだと実感できる。まずは心のこもった挨拶をすることからはじめてみることが第一歩のようだ。