チャイルドシートの使用に前向きに
あれから3カ月が経過しました。JAFの衝突実験動画を見るまでは、隙あらばチャイルドシートのベルトから脱出しようとしていたSちゃんでしたが、あの日を境に、まるで別人のようになり、現在も自分からすすんでチャイルドシートやジュニアシートを装着しています。
ときには、
「ママ、チャイルドシート、ちゃんとつけてね。でないと、Sちゃんのお顔がつぶれちゃうんだから」
そう言って母親に注意を促しているほどです。その姿や態度は、これまでチャイルドシートにいやいや座っていた頃とはまったく異なるものです。
また、実験動画を見た直後の「おかおをぶつける」という言葉が、「おかおがつぶれちゃう」に変化していることにもドキッとしました。とにかく、衝突実験動画視聴後の4歳児の激変に、私も娘も唖然とするばかりです。
衝撃的な映像を子どもに見せるべきか否か……、それについては、さまざまな意見があるでしょう。しかし、Sちゃんの場合は、その現実を目の当たりにしたことによって明らかに意識が変わりました。チャイルドシートやジュニアシートがなぜ必要なのか? そのことを自分でしっかり認識することができてはじめて、「受け身」ではなく「自発的」に装着するようになったのです。
チャイルドシートを推奨する身長の規制を変えていく取り組みと同時に、車を運転する保護者はもちろん、物心がついた子どもたちには、「自分のこと」としてのチャイルドシートの必要性を教えていくことが大切だと思います。