98歳のときに「いまやらねばいつできるわしがやらねばたれかやる」といい、99歳のときには「六十七十ははなたれこぞうおとこざかりは百から百から」と書いた田中らしい。ちなみに、103歳のときには「けふもおしごとおまんまうまいよびんぼうごくらくきながにやるよ」の書が残されている。

 まあ、すごい人である。

 ではあるが、そうか、田中さんを見習って、オレもまだまだがんばらないとな、とは思わないのである。わたしはわたし。そんな気力はない。

 平櫛田中は昭和54年(1979年)、肺炎のため107歳で死去した。日本画家の横山大観や地唄舞の武原はんの肖像を作る予定があったという。

 わたしは展示作品を見た後、売店で図録や絵葉書を買うのが愉しみである。

 なんと『平櫛田中作品集』が驚いたことに破格の1100円だった。ふつう2200円以上はするものである。

平櫛田中彫刻美術館で購入した『平櫛田中作品集』と『平櫛田中回顧談』平櫛田中彫刻美術館で購入した『平櫛田中作品集』と『平櫛田中回顧談』

 この美術館の運営方針がそうなのだろう(館長は孫の平櫛弘子氏)。入館料は300円である。作品集のほかに絵葉書の2種のセットを買った。

 遅い昼食は、国分寺駅構内から見えたバーミヤンで摂った。

 TBSのジョブチューンという番組で満場一致の合格をとった、豚肉と野菜の旨味あんかけチャーハンを食べた。

 配膳ロボットがもってきた。まずまずうまかった。

 いい日曜日だった。