小学生の里親になろうと思った理由

三輪:国が保護できるのは原則0歳から18歳までで、0〜5歳で保護される子がいちばん多い層です。中学生や高校生など、自分から児童相談所に保護を求めてくる子どももいます。


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──三輪先生は今、実際に小学生のお子さんをお預かりしているとのことです。

三輪:5年前に里親登録して子どもと暮らすようになりました。何度か対面して、お泊まりを経験してから迎え入れたのですが、初めはやはり、夫婦ふたりだけだった家に子どもがいる風景がとても新鮮でした。

──なぜ里親になろうと思ったのですか?

三輪:以前、児童養護施設に少しだけ勤めていたとき、施設の子が夏休みだけ里親さんのところにお泊まりに行ったんですね。それで帰ってきてみたら、とてもポジテイブな変化を遂げていて……。数日間であっても、家庭で過ごすということが子どもにこんなに大きな影響を与えるんだ、と痛感しました。そのとき初めて、里親になりたいと思ったんです。

──ご結婚しても、その思いを持ち続けていらしたわけですね。

三輪:結婚する前は、夫も「里親っていいね」と言ってくれていたんですが、結婚してみたら「里親って大変だね」と言うようになって。正直、これはだめかなと諦めていたんです。

──それが、だんなさんの気持ちの変化で進んでいったという。

三輪:そうですね。 「やっぱりやろう!」と夫が乗り気になってくれて。7歳だったくうちゃんとの出会いもわりとすぐやってきて、トントン拍子でした。


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