自分への注意が老化を防ぐ

「老化は避けられないが、防ぐことはできそうだ……」

 そんなイメージを持ってもらえたでしょうか。だとすれば、いつ頃から意識すると良いのでしょうか。

 答えを先にいってしまえば、早ければ早いほど良いのです。簡単すぎると思いましたか?

 そう、簡単です。20代でもいい。とにかく若いうちから、身体に過度なダメージを与えるような生活はできる限り避ける。これが老化を防ぐ大原則です。

 具体的には暴飲暴食、偏食、紫外線や乾燥などを避け、もちろんタバコは吸わない。睡眠時間には個人差がありますが、自分なりの快眠を見つけ、それを維持していく。

 睡眠については「概日リズム」という、体内の自然なリズムに逆らわない心がけも重要です。夜になれば眠り、朝の光で目覚めるという、継続的な身体リズムにのっとって生きるということです。科学的にも、こうした理想的な睡眠パターンの高齢者は、そうでない同年代よりも認知能力が高く、複数の健康問題の発生率が低い傾向があることが報告されています。