出会い系サイト(出会い系アプリ、マッチングアプリ)は若い人に広く浸透しているが、終(つい)のパートナーを探す「中高年婚活サイト(婚活アプリ)」も大いに盛り上がっている。良い相手に出会いたいと願う気持ちに年齢は関係ないが、なかなか交流やゴールに結び付かない中高年ならではの“残念ポイント”が至るところにある。

「自身の設定条件や対話スタイルを見つめ直して、満足する結果にたどり着いてほしい」――婚活沼にどっぷりはまった末に無事結婚にこぎ着けた女性ライターが、中高年婚活サイト&アプリのリアルをお届けする。(JBpress)

(水無月モル:婚活沼経験者、Webクリエーター)

 婚活サイト&アプリに入会し、プロフィール設定が終了。そして“いいな”と思った人にメッセージを送ったら、前向きな返事が来ました。やった!

 でもちょっと待ってください。“交際”が始まった!と勘違いしていませんか? そういう残念な人がけっこういるのです。

※その前段階での残念ポイントはこちら。
プロフィール写真に正解はないがNGは確かにある
相手の希望年収がそれですか!?そりゃムリでしょ
最初のメッセージが「こんにちは。」だけってどゆこと?

まだ“交際”なんかしてないよ!

 メッセージを数回やり取りして、お互いのことを少しずつ知る“交流”の作業が始まります。ところがこの段階で、恋人同士のような、やたらにテンションの高いメッセージが届くことが少なくありません。

 私としては、「見知らぬ人との交流が始まった」という意識でいるのに、相手はすでに「交際している」感覚でメッセージを送っている。この認識のズレが、私に違和感を感じさせました。

 私が思うには、やり取りを始めた段階は“交流”であって、あくまでも交際にいたる(かもしれない)スタートラインに立っただけです。このあとさらに、LINE交換したり、実際に会ったりというところまで進展したとしても、交際が成立するステップの途中に過ぎないと考えます。

 何十年も生きてきた中高年世代です。これまでの経験をもとに、人それぞれの“ふつう”があります。お互いの認識が近ければそれでもいいのですが、それがわかるまでは「自分と違う認識であるかもしれない」という意識を持って相手に接することが必要だと思います。

 やり取りを性急に進めようとする人は、“今”人恋しくてとにかく物理的な関係をもてる相手が欲しいと思ってる可能性もあります。

 2~3回短いメッセージを交わしただけの相手から、
「水無月さんは、SEXはもう卒業ですか?」
というメッセージが来たことがあります。