後でもふれますが、メッセージの返信をしない女性もけっこういるらしいので、それを前提として手当たり次第に送っているのかもしれません。でも、一行メールでは何も始まらないし、出すだけ時間の無駄という気がします。少なくとも真剣にパートナーを求めている人には到底思われないからです。

営業先のアポをとるつもりで

 ファーストコンタクトのメッセージは、営業先を新規開拓するときに企業担当者にアポイントを取り付けるのと同じだと私は思っています。

 相手の写真だけでなく、プロフィールに目を通すのは基本です。自己紹介文の中でいいなと感じたところはないでしょうか。そこに十分な情報がなければ、相手のざっくりとした居住地を話題にしてもいいでしょう。容姿にふれてもかまいませんが、ファーストコンタクトで踏み込みすぎると引かれてしまうので、そのあたりはほどほどに。

「自分はこういうものですが、あなたのこんなところが(いい意味で)気になりました、よろしければやりとりをさせていただけませんか」という適度な長さの文章を、自分の言葉で書けばいいと思うのです。社会経験の長い中高年世代こそ、腕のみせどころだと思いませんか。

 文章なんか書くのは苦手という人がいますが、美文である必要はまったくなくて、一生懸命書いた文章というのは伝わるものです。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たるではなく、“あなた”が気になっているんですという気持ちが伝わるメッセージを送ることが大事です。そういうメッセージを受け取ったらうれしいですし、それが通じない相手ならそもそもご縁がなかったということです。