(河崎 環:コラムニスト)
人間ドックの結果が洒落にならないお年頃
とうとう50歳の大台を迎えてしまった。
えっ、「河崎さん、そんなお年には見えないですね」って? あらヤダ、お優しいお言葉、ありがとうございます。日頃、周囲の空気を読む皆さんが恐る恐るそんなふうに私などを甘やかしてくださるのを積極的に真に受けているので、大丈夫です!
とはいえ、どんなに外見を取り繕い痛々しく若作りし、周囲を威嚇しようとも、中身は実年齢として半世紀モノであるからして、それなりに綻びが生じている。メンテナンスが大事である。
今年の猛暑は過酷で、誰もが体力を削られまくって不調を連発していた。SNSでもリアルでも「寝込みました」「倒れました」が続出、「入院しました」という重大な知らせもあった。最近は団塊ジュニア世代やバブル世代の男女で集まると健康の話ばかりで、「実は去年手術したんですけどね・・・」が、この年齢になると決して軽い告白ではなかったりする。
動機が不純とはいえ(イケメンのインストラクターが見たいという理由で)運動を続けているから体力にはまあまあ自信があった私ではあったが、さすがにこの夏はカラダの内側も外側も酷暑の「夏枯れ」を実感したうえ、健康に悪いことなら思い当たる節(特に飲酒)ばかり。
そこで、誕生月に仕方なく人間ドックへ行った。