しかし今回のジャニーズ問題で、あるファンがいうように、テレビ局が「無駄にしょーもないことで馬鹿騒ぎしてた」ことがわかったのである。ジャニーズなんかただ邪魔なだけである。試合だけで十分おもしろいことがわかったのだが、わかってなかったのはテレビ局だけである。いまだにわかっていない。

 今年のラグビーW杯でも、日本ラグビー協会はアンバサダーとして櫻井翔を起用した。フランスから批判をされて、協会はつまらん弁解をしていたが、アンバサダーというわけのわからんものはいらんのである。

 テレ朝も昔は、日本サッカー代表の応援団のキャプテンとして、勝手に香取慎吾を任命していた。今年もフジテレビはバスケW杯に、広瀬すずと田中圭を応援団として選んでいた。なんの意味もないのである。

 各スポーツ協会は、自分たちの競技を宣伝してもらうために、テレビ局に頭が上がらないのか。選手たちもテレビ取材をされるといいなりになっているようだ。女子アナや芸人やタレントに会えてうれしいのか。

 長友佑都あたりが競技の認知度高めるために、選手たちに極力テレビ局にでろといったらしいが、ただ自分がテレビ好きなだけではないか。TBS「ひるおび」の恵俊彰が、三笘さんお待ちしております、と猫なで声でいってたが、つくづく出なくてよかった。

 現役を引退したOBたちは、たしかに生活の問題はあるのだろうが、テレビ局に拾われる図が好きでない。栗山英樹が現役引退後、テレ朝のニュースステーションに雇われ、「古館さん、古館さん」と下手にでていたのが、かなしい。

 スポーツ人気で、日本代表の戦いが最高潮に達するかと思われたラグビーW杯フランス大会。姫野和樹選手は、まあそういわざるをえないのだろうが、「歴史を作ります」と豪語した。しかし初戦のチリ戦で、勝つには勝ったが、パフォーマンスがだめなことがわかった。イングランドにも見抜かれていた。案の定、アルゼンチン戦で予選敗退した。

 しかしファンたちは、「負けてしまって残念ですが、この物語はまだまだ続きます。応援しています!」「胸を張って日本に帰ってきてください」といい、また「感動と勇気を貰いました!!」という人間もいた。日本人得意の感謝合戦である。

 10月15日、16日に行われた準々決勝の4試合はすごかった。残念ながら日本のスポーツ界で、ラグビーの日本代表だけが後退しているように思われた。