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御巣鷹の尾根はあの日の衝撃の跡を残してはいなかった。木々には緑の葉が揺らぎ、頭上には夏の青空が広がっていた。しかし、光景こそ変わったが、この場所の時間はあの日で止まっているようにも感じる。あの夏の日、この場所で乗客・乗員520名の時は止まった。遺族にとってここは悲しみの場所でもあるが、また、その悲しみを受け止めてくれる場所なのかもしれない。
過去と未来の接続点

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38年目の夏、墓標の並ぶ尾根には明るい笑顔が飛び交い、小さい子供の姿もあった。人々の吹くしゃぼん玉が光を浴びてきらきらと光っていた。
日常は続いていく。その中でしばし、過ぎていった時間と向き合う。こうして過去と未来は繋がっていく。
御巣鷹の尾根から来た道を戻りあの不思議なトンネルを抜けて、私もまた日常に戻ってきた。