大捜査で果たしてネッシーの痕跡は見つかるのか(写真はネス湖)

 ネッシーは本当にいるのか――。

 英スコットランドにあるネス湖には、古くから水の獣である「ネッシー」が生息するといわれてきた。

 これまで生け捕りにされたり死体が発見されたことはなく、伝説上の獣との見方も依然として強い。

 そんな中、未確認の生物を確認すべく、本格的調査が8月26日と27日に実施されることになった。

 今回の調査は1972年にネス湖調査局がネッシーの捜索を行って以来、最大規模になるといわれている。

 ネッシーは英語では「ロッホ・ネス・モンスター(Loch Ness Monster)」と呼ばれ、最古の目撃記録は西暦565年である。

 当時の記録はアドムナンという修道士が、「聖コロンバの生涯」という出版物に記したもので、獣の詳細が記されているという。

 それ以後、数多くの目撃情報が残されているが、確証のある生存記録はない。

 そもそもネッシーが世界的に知名度を上げたのは、1933年にネス湖の西側にあるドラムナドロチットというホテルのマネジャーだったアルディ・マッケイさんが、「水中で鯨のような獣を見た」という証言をしたことによる。

 新聞に記事が掲載されたことで一気にネッシーの知名度が高まった。