ラグビー人気の底上げに貢献した前回の日本大会
ラグビーワールドカップ2023フランス大会が、9月8日(日本時間では9日)から始まる。日本代表ブレイブ・ブロッサムズは、プールステージ(1次リーグ)のプールDでイングランド、アルゼンチン、サモア、チリと戦う。
日本戦の試合スケジュールは【表1】のようになっている。このステージで2位以内に入れば、決勝トーナメント(ベスト8)に進み、10月14日もしくは15日(日本時間では15日もしくは16日)に戦うことになる。
前回のワールドカップ2019日本大会で、日本は並みいる強豪がそろったプールAを1位で通過。決勝トーナメントに進んだが、この大会で優勝することになる南アフリカと1回戦(準々決勝)で対戦し、3-26で敗れた。
敗れたとはいえ、日本は初の決勝トーナメント進出を果たし、それまで「マイナースポーツ」と見られていたラグビーの人気の底上げに大いに貢献した。2015年大会では五郎丸歩が人気になったが、2019年大会は「笑わない男」稲垣啓太、「ジャッカル」姫野和樹、さらにはキャプテンのリーチマイケル、快足・福岡堅樹ら多くの選手にスポットが当たることになった。
2019年大会終了後は新型コロナのパンデミックもあり、ラグビー人気は低下したようにも見えたが、2022年10月に行われた日本代表vsニュージーランド代表(オールブラックス)の試合は、国立競技場に6万5000人超の観客を集め、国立競技場改築後の最多観客人数を更新する人気ぶりを見せてくれた。
試合も31-38という接戦。2023年に向け、日本代表へのファンの期待はいやが応にも高まることになった。
そこで本稿では、前回のラグビーワールドカップ2019大会と9月に始まる同2023大会とを、メンバー構成を中心に比較し、今回の見どころ、注目選手などを紹介していこうと思う。ラグビーワールドカップを楽しむための一助となれば幸いである。