(筆坂 秀世:元参議院議員、政治評論家)
ラグビー日本代表は、本当によく頑張った。ありきたりな言葉しか出て来ないが、ありがとう! お疲れ様! と言うしかない。南アフリカに敗北したが、よくぞベスト8まで勝ち進んだものだ。
予選プールを全勝で勝ち上がったが、楽な試合など1つもなかった。ロシア戦では、初戦の緊張もあってミスを連発し、先制トライを許すスタートだった。格上のアイルランド戦でも、前半2トライを喫した。日本も何とかPG(ペナルティゴール)を3本決めたが、12対9でリードを許したまま前半が終了した。後半、トライを1つ返し、最終的には19対12で勝利したが、トライ数はアイルランドが上回っていた。
サモア戦も楽ではなかったし、スコットランド戦は28対21で勝利したが、最後はあと一歩のところまで詰め寄られた。
アイルランドやスコットランドともう一度やれば勝てるかどうか分からない程の接戦だった。それをしぶとく、凌いで勝ち抜いたのだ。まさに死闘と言うしかないものだった。この頑張りに感動しない人はいないだろう。
高校時代にやったラグビーのまねごと
もう半世紀以上前になるが、私が兵庫県立伊丹高校に入学した頃は、秋から冬にかけての体育の時間でしょっちゅうラグビーをやらされた。当時の伊丹高校で比較的強いスポーツはラグビーと女子のバレーボールくらいだったように記憶している。