前身の「トップリーグ」から形を変えて2シーズン目を迎えた日本ラグビーの最高峰「リーグワン」。日本代表選手だけでなく、2019ワールドカップでも活躍した南アフリカ代表のデクラークはじめ海外スター選手も参戦し、世界レベルの一流プレーを見せている。予想外の“番狂わせ”も増えており、芝上の戦いは間違いなく面白くなっている。だが、それが客入りにつながっていない。集客のためにリーグワンは何をすべきなのか?(竹林 徹:ライター/メディアディレクター)
観客席は2割しか埋まっていない
数字を見てみよう。
リーグワンは、チームの強さ順に上から「DIVISION(ディビジョン)1」(12チーム)、「DIVISION2」(6チーム)、「DIVISION3」(5チーム)に分かれている。今シーズン、DIVISION1のリーグワン第13節終了時点での平均観客数は5597人となっている。
この数字は、“聖地”秩父宮ラグビー場の収容人数約2万5000人を基準にすれば2割ちょっとの入りということになる。筆者が実際に取材に行った試合でスタンドを見た時のイメージとも重なる。
リーグ側はこの数字をどう捉えているのか。リーグワン広報に聞いてみた。