米・英・加・豪・NZによるファイブアイズを皮肉る一幕。新華社通信「“北约迷航”的“亚太囧途”」(「NATO迷走航空のアジア太平洋悩ましい途のり」)より

 中国唯一の国務院直属(国営)通信社として、普段はお堅い習近平政権の教条ばかり報じている新華社通信が、創立86年にして初めて、4分間のユニークなミニ映画を製作した。タイトルは、「NATO迷走航空のアジア太平洋悩ましい途(みち)のり」。来月11日、年に一度の首脳会議を開くNATO(北大西洋条約機構)が、「アジア進出志向」を強めていることを、皮肉たっぷりに描いたコメディ作品だ。

(参照)https://haokan.baidu.com/v?pd=wisenatural&vid=8448986277418491157

 私は4分間、腹を抱えて笑ってしまった。以下、このブラックコメディ作品を、文字で再現してみよう。

機長はアンクル・サム

(NATO United Pictures Inc.のロゴ)(「NATO United」とボディに書かれたジェット機が上空を飛んでいる)

新華社通信「“北约迷航”的“亚太囧途”」(「NATO迷走航空のアジア太平洋悩ましい途みちのり」)より

(機内に男性客室乗務員が登場)「乗客の皆様、こんにちは。NATO Unitedをお選びいただき、ありがとうございます。私たちはテロ組織ではありません。ここで私たちがあなたに提供するのは、安全感。私たちは『自由のための安全、皆様のための安全』という理念をモットーにしております。

 なお、本日の機長は、Uncle Sam(アメリカの象徴)。毎日毎日、Uncle Samでございます。(親指を立てるポーズ)

 豊富な経験を持ち、すべてをコントロールします。どうぞ機長を絶対的に尊重して下さい。『脳死状態』(バイデン大統領への隠語)などという侮辱的な言葉は、使わないで下さい。

 それでは、安全の手順をご説明いたします」