オマハの賢人ことウォーレン・バフェット氏(資料写真、写真:ロイター/アフロ)

 2023年4月、「オマハの賢人」と呼ばれるウォーレン・バフェット氏が来日し、保有する日本の5大総合商社株をさらに買い増すと発言して世界中の投資家が日本株に注目している。

 バフェット氏は日本の5大総合商社株の持ち株比率を5%から7.4%にまで高めるというのだ。

 バフェット氏が運営するバークシャー・ハサウェイが投資している日本の商社株は確かに最近上がっていて、「さすが、オマハの賢人!」といえる。

 御承知のように、オマハとは同社の本社所在地であるネブラスカ州オマハのこと。
 
 バフェット氏の投資の仕方は、「バリュー投資」と呼ばれる。

 企業の資産や将来性などを踏まえ、その会社の株が割安と判断したときに投資する。

 その際、割安感をどこで測るのかというと、ROE(自己資本利益率)の数字を見るという。

 成長性のある割安株を長期間保有し、配当金が出たらそれをさらに投資することで複利で稼ぐのだ。

 それも一度に買うわけではなく、何年もかけて株数を増やす。では、いつ株を売るのかというと、持っている株の成長性が失われた時である。

 今彼が所有している日本株も今年になって買ったのではなく、2020年から買い集めている。