バトンを引き継いだリリーフも火消しできずに押し出し四球を許し、藤浪は計5失点。今季開幕戦から無敗街道を突っ走る強力レイズ打線に叩きのめされ、勝ち星なしの2敗目を喫し防御率も17.55まで悪化した。
前回と同じ展開にあきれ果てる監督
それにしても印象があまりにも悪い。
ちょうど1週間前の今月1日のデビュー戦登板は本拠地オークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムで行われた大谷翔平投手が所属するロサンゼルス・エンゼルス戦。立ち上がりの2イニングは相手打線を完ぺきに抑えていたが、3回に突然崩れた。
先頭打者に四球を与えると途端に歯車が狂いだし、2―0とされた無死走者満塁から大谷に3点目の適時打を浴びるなど打者9人の猛攻を止められず6得点を献上。結局、8失点の大炎上に終わり、3回を持たずに途中KOされている。
藤浪が投げた2試合でアスレチックス投手陣は1日のエンゼルス戦が11安打13失点、そしてこの日のレイズ戦も8安打11失点。いずれも終わってみればチームが2桁得点を許す“投壊”の試合展開とされている。
両試合ともに先発の藤浪が試合をつくれず打ち込まれ、相手打線を波に乗らせてしまったことは疑いようがない事実だ。それだけにレイズ戦の試合後のマーク・コッツェイ監督はメディアの取材に対し「ストライクゾーンをコントロールできておらず、打者に向かって行く姿勢が見えていない」「たった3安打しか打たれていないのに5四死球も出せば、強いチームには通用するはずなどない」と口にするなど庇う様子もなく、さすがに呆れ果てつつあるかのような辛らつな言葉を並べている。