給油機が起す乱気流に微妙な機体バランスを保ちながら接近するF-16に給油機からブームが伸びていく(写真:橋本 昇)
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(フォトグラファー:橋本 昇)

 混迷するウクライナ情勢だが、ウクライナが待ちに待ったドイツのレオパルト2戦車に関してはウクライナ軍兵士への操作訓練もほぼ終了し、すでに数台は実戦配備についたともいわれている。

 ドイツといえば「戦車王国」として知られる。第二次世界大戦ではタイガー戦車がその攻撃力の高さと装甲の厚さで、連合軍のM4シャーマンやスターリン戦車を圧倒した。その技術力の高さを継承しているのがレオパルトなのだ。

 一方、ウクライナに対するロシア軍は、主力戦車T-72をすでに半数近く失ったといわれているが、それでももともとの保有台数が多いので、まだ戦車の数ではウクライナを圧倒している。それにT-72よりも新しいT-80やT-90もそれぞれ数百台程度保有していると見られている。

 そうした中で、ウクライナ軍にレオパルト2が実戦配備された。どれだけの戦果をあげられるのかは未知数だが、とにかく待ちに待ったレオパルト2だ。

戦車供与だけでは十分ではない

 しかしながら現在、激戦が続くマリウボリからロシア軍を撃退し、宿願のクリミア半島を奪い返すためには戦車だけでは難しい。

 戦車が進軍するには予め戦闘機が空対地ミサイルや誘導爆弾で叩き、それから戦車と共に歩兵部隊が進撃するという勝ちパターンにもっていくことが重要だ。さすがのレオパルトも戦闘機なくしてはその威力を充分に発揮することが出来ない。

 そこでウクライナ政府がもうひとつ熱望しているのが戦闘機F-16の供与なのだ。さらに言えば、ウクライナ政府は現在ロシアに奪われている制空権を確保しなければならない。そこでロシア空軍機スホーイ35戦闘機とドッグファイトできるアメリカのF-15戦闘機の供与も望んでいるという話もある。

ロシアのスホーイ戦闘機に対抗するにはアメリカのF-15イーグルも必要だという話もある。写真は嘉手納基地のF-15(写真:橋本 昇)
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