1月の訪日外国人はおよそ150万人にも上った。写真は外国人旅行客に人気の浅草・浅草寺の仲見世通り。2月16日撮影(写真:つのだよしお/アフロ)

 韓国社会ではいま、かつての「No JAPAN」運動が嘘だったかのように、空前の「Go JAPAN」ブームが起きている。筆者もそのブームに便乗するかのように先日東京に行ってきた。

 東京の街は「日本人半分、韓国人半分」という韓国メディアの記事があながち間違いではないと思えるほど韓国人の人波で溢れていた。

 韓国人観光客が多く訪れるドラッグストアやドン・キホーテではレジの前に並ぶ長蛇の列ができており、筆者も買い物をあきらめなければならない場面が何度もあった。まるで中国人から「爆買い」のバトンを韓国人が引き継いだかのような感覚さえ覚えた。

日本に行ったら絶対に買わなねばならない“神商品”の数々

 筆者の日本行きが決まると、たちまち知人から「欲しいもの」リクエストが殺到した。ゴルフが趣味の友達は「サロンパス」を10箱も注文してきたし、胃の弱い老母は「太田胃散」や「キャベジン」を、記者の友達は「めぐりズム」のアイマスクや液体絆創膏などを…といった具合だ。リクエストの大部分は韓国人のブログやYouTubeで紹介されている、いわゆる「日本に行ったら必ず買わなければならない“神商品”」だ。

 3泊4日の短い日程で東京を訪れた筆者は、ホテル近くのドン・キホーテでこれらのリクエスト商品を一気に買ってしまえばよいと考えていたのだが、免税カウンターの前に並ぶ長い列を見て呆然としてしまった。結局、店舗スタッフの「あと1時間程度かかりそうです」という言葉に購入を諦めなければならなかった。