令和の現在、夫婦の3組に1組は離婚する。残る3分の2の多くも、大なり小なり問題や悩みを抱えている。ネットニュースやSNSでリアルな夫婦像に触れる機会が増え、我が身を振り返る人も少なくないだろう。2022年9月に新著『妻が怖くて仕方ない』(ポプラ社)を上梓したジャーナリストの富岡悠希氏が「日本の夫婦の今」を明らかにする本連載。今回は、夫婦間の関係性の変化を考察する。
【主な連載記事】
◎妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/71659)
◎「離婚もまた縁」、清原和博さんを支えたカリスマ和尚が説く夫婦のあり方(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73381)
◎中学受験、なぜ夫婦の意見が異なるほうがいいのか?専門家の意外なアドバイス(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73580)
(富岡 悠希:ジャーナリスト)
バレンタインチョコ、購入予定は何割?
もう1週間ほどで、バレンタインデーを迎える。僕は小中学生のころ、女子からほぼモテなかった。唯一の例外がKさんで、なぜか3年続けて手作りチョコをくれた。
気が利かない僕は、きちんと御礼をした記憶がない。申し訳なさが募ると同時に、最近はますます、ありがたい思い出となってきた。ここ数年、チョコゼロが続いているからだ。
ぐるなび(千代田区)が1月中旬に発表した、「ぐるなびリサーチ部」による今年のバレンタインに関するアンケート結果を引用する。20~60代の女性会員1000人に聞いており、規模感は十分だ。
今年、バレンタインチョコを購入する予定なのは、合計で57.3%。複数回答可で誰のためかを聞くと、次のような結果となった。
1位「配偶者」48.9%、2位「自分」26.7%、3位「恋人・パートナー」22.2%、4位「子ども」22.0%、5位「職場の上司や同僚」18.5%。
僕も結婚してから数年は、妻からチョコをもらっていた。しかし、子どもが生まれてからは、バレンタインは夫婦間で盛り上がるイベントではなくなった。もらったり、もらえなかったりとなった。
そして、本連載でも何度か触れているように、2019年5月、知らぬ間に妻がつくっていた借金800万円が発覚する(関連記事:妻の暴力で脱臼、救急車で運ばれた僕が考える夫婦の「リアルと理想」)。