サムスン電子の会長に就任した李在鎔氏(10月27日、写真:ロイター/アフロ)

 ソウル大学卒、慶応義塾大学院を経て、ハーバード大学ビジネススクール経営学博士課程修了、容姿端麗、高身長。

 韓国でこのようなハイ・スペックの持ち主はそう多くはない。

 先日、サムスン電子の会長に就任した李在鎔(イ・ジェヨン)氏である。韓国人にとっては雲の上のような存在といえる。

 そのため、韓国では「イ・ジェヨン氏を心配すること」を「一番無駄なこと」だという言い方をする。

 たとえ彼が監獄に入れられようとも、彼を心配する暇があるなら自分の心配をした方がましだというわけだ。

 ところが実際、ごくまれにではあるがイ・ジェヨン氏を心配する人を見かける。

 そんな時に、韓国人は笑って「イ・ジェヨンを心配するくらいなら自分の心配をした方がいい」と言うのだ。

 彼が率いるサムスン電子は、韓国を代表するグローバル企業で、亡くなった父親の李健熙(イ・ゴンヒ)前会長は、フォーブスの長者番付に入るほどのお金持ち。

 従兄弟もみんな財閥という環境に育っているため、お金の心配などしたことがなさそうだ。

 ちなみに、今は離婚したが、元嫁も財閥のご令嬢で、現在は「イカゲーム」の主人公であるイ・ジョンジェの恋人である。