表に掲載したダルマ駅を地図に記した。オレンジのマーカーは実際に訪問した駅、緑は未訪問の駅、紫は待合室として利用している(駅舎は別にある)駅だ。

 表や地図を見るとわかるように、現存するダルマ駅の半数以上は北海道の閑散路線にある。旭川と稚内を結ぶ宗谷本線の名寄から北には、ダルマ駅が5つも集中している。

 滝川と根室を結ぶ根室本線にも、釧路から根室までの区間(愛称“花咲線”)にも3つのダルマ駅が残っている。次の写真は今年(2022年)9月に撮影したもので、いずれも車掌車をベースにしたタイプである。

根室本線に残る3つのダルマ駅(尾幌駅、別当賀駅、西和田駅)
西和田駅舎の室内

駅自体が廃止された北海道のダルマ駅

 前編で書いたように、ダルマ駅が誕生したのは昭和後期。それから30年以上の時がたてば頑強な車体も老朽化は否めない。