貨車を改造した駅舎を「ダルマ駅」と呼ぶ。貨車が本来とは異なる用途に使われているという違和感がある一方で、いい感じの“古さ”を感じさせる情緒もある。 私がダルマ駅に興味を持つきっかけになったのが冒頭の写真、JR日高本線の鵜苫駅(うとま、北海道様似町)だ。ぼろぼろになった塗装と車体に描かれた大きなタコの絵。もちろん閑散路線の悲哀も十分に感じるのだが、それにもかかわらず精一杯頑張っているタコの瞳が私の心を打ち抜いたのである。 いつか必ず見に行きたいと思っていた鵜苫のダルマ駅。しかし、2021年4月に姿を消してしまった。 一時期ダルマ駅は全国にわりとあったのだが、最近は急速に姿を消していて、現存するの
消えゆくダルマ駅、いまならまだ見られる現存駅はココ
北海道では廃駅が相次ぐが、「第3の人生」を歩むものも
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