重ねて言う、安倍氏の国葬で最も得をするのは統一教会
昨年の9月、統一教会の創始者である文鮮明の妻で、現在の教団の主宰者である韓鶴子が、やはり総裁の地位にあるNGO「天宙平和連合(UPF)」のイベントに安倍氏はビデオメッセージを送っている。
「韓鶴子総裁をはじめ、皆さまに敬意を表します」
そこで安倍氏はそう明言している。
これを見た山上徹也容疑者(41)は、統一教会とつながりがある安倍氏を襲う決意をしたとされる。山上容疑者は、母親がのめり込んで家庭が崩壊するほど多額の寄付をしたことで統一教会を恨んでした。母親は家族に無断で家や土地を売って1億円近くの寄付をしたとされる。
安倍氏のメッセージをイベントで披露するほどだ。統一教会側が利用する意図がなかったはずがない。
そして、国葬だ。以前にも書いたが、あえて繰り返す。私が統一教会の会員であれば、山上容疑者も見たとされる安倍氏のビデオメッセージを見せてから、こう言って勧誘する。
「日本の国葬になった人も教祖様に敬意を表しているのよ」
「だから家や土地を売ってでもお金を寄付しましょうね」
安倍氏の国葬でもっとも得をするのは統一教会のはずだ。
安倍氏ほどの影響力のない国会議員でも、だからこそ統一教会と関係を持つべきではないのだ。「反社会的団体」の「反社会的活動」に貢献することになるのだ。
安倍氏の国葬を行うのであれば、まずは政府与党である自民党が統一教会との関係について総括すべきだ。
それがここへきて関係を認める国会議員が開き直る始末。“バカ”なのか、と私は疑っている。
そんな輩に日本の舵取りなど、到底任せられたものではない。