九十九島湾大水槽がすごい。まるでスキューバダイビングをしているかのように上部から自然光がさんさんと降り注ぐ。前述のように自然光を入れると藻が発生しやすいが、スタッフが毎日潜水して水槽内を清掃しているという。

 屋上に上ると、またびっくり。なんと大水槽の上にガラス屋根がない。だからあんなに光が入るのか……。これは落ち葉やごみを掃除するのも大変だ。人の労力で保たれているこの水槽の美しさは、一度は見る価値あり。

 さて、この夏お薦めの水族館6館、いかがだっただろうか。もちろん、それ以外の水族館にもそれぞれの魅力がある。ぜひ『イラストで読む建築 日本の水族館 五十三次』を片手に、家族と恋人と旅に出ていただきたい。