「時代錯誤の判決」とアカデミー賞女優たち
米国の最高裁で多数派の保守派判事により「人工妊娠中絶は違憲」とした判決の余波が広がっている。
リベラル派の牙城、ハリウッドやスポーツ界にも波及、“女性一揆”の狼煙が立ち昇っている。
その怒りは、今や大空前のブームを巻き起こしている「トップガン:マーヴェリック」でハリウッドを席巻しているパラマウント、そして主演トム・クルーズを突き動かしている。
パラマウントは(ディズニー、ソニー、ネットフリックスなどとともに)社員および配偶者に対する中絶手術支援策に踏み切った。
俳優やプロデューサーらで構成される各労組もこの対策を側面支援する方針を決めた。
トム・クルーズは、「興行上、口にこそ出さないが、これまで主張してきた中絶合法*1を貫いている」(ハリウッド業界誌のベテラン記者)とされる。
*1=トム・クルーズが事実上のナンバー2になっている「サイエントロジー教会」は、公式スタンスは「中絶違憲」だが、開祖L・ロン・ハバード師は「中絶合憲」論者。出産や子育ては「布教活動」の妨げになるとして中絶を強制すらしていた。
(https://www.catholic.org/news/national/story.php?id=34810)
(https://www.thesun.co.uk/news/15533942/scientology-church-scandals/)