文中敬称略

ユ・ヒヨルの盗作疑惑は世界で人気のK-POPに悪影響を及ぼす可能性がある

 ユ・ヒヨルは、韓国の「歌手、音楽プロデューサー、企業家、タレント」と多彩な顔を持つ人物だ。

 タレントとしてはラジオのパーソナリティからテレビでは音楽番組の司会などを務め、多くのファンを抱える。

 歌手としても数々のヒットを飛ばし、敏腕音楽プロデューサーとしても名を馳せ、また大衆歌謡界では珍しくソウル大学(韓国一の国立大学)作曲科を卒業しており、頭の良い印象もある。

 1990年代から30数年間、韓国の大衆音楽界をリードしてきたユ・ヒヨルは「大韓民国の代表的なミュージシャン」「大衆音楽界の知性」と呼ばれる。

 このように韓国では有名なユ・ヒヨルが盗作問題で話題になっている。

 2022年6月「ユ・ヒヨルの生活音楽」プロジェクトを通じて公開された新曲『とてもプライベートな夜』が坂本龍一の『Aqua』 と似ているという疑惑である。

 6月14日、ユ・ヒヨル側は謝罪文を通して『とてもプライベートな夜』と『Aqua』の類似性を認め、発売を延期すると発表した。

 しかし、あるユーチューバーがこれより5か月も前の2021年12月29日、ユ・ヒヨルと坂本龍一の曲が類似していることを指摘していた。

 しかも、それをユ・ヒヨル側に伝えたにもかかわらず無視されたという。

 無視され続けたので、結局、自分のユーチューブチャネルに比較動画を投稿し、坂本龍一側の事務所にメールしたという。